
ホームページ制作の費用を調べると、「10万円程度」「30万円~」「100万円以上」など、かなり幅のある金額が出てきます。
制作会社から相見積もりを取っても、会社によって数十万円の差が出ることがあります。
では、一体いくらが適正なのでしょうか?
結論からいうと、ホームページ制作には「一律の適正価格」はありません。
なぜなら、同じ10ページ程度のホームページでも、企画や構成から考えてもらうのか、原稿や写真を誰が用意するのか、オリジナルデザインにするのか、どのような機能を付けるのかによって、必要な作業量が大きく変わるからです。
この記事では、ホームページ制作の費用相場だけではなく、なぜ価格差が生まれるのか、自社ならどのくらいの予算を考えればよいのかまで分かりやすく解説します。
ホームページ制作の費用相場はいくら?
まずは、ホームページ制作費用の全体像を見ておきましょう。
Web幹事が、自社サービス経由で発注された新規WEBサイト制作846件を調査したデータでは、平均発注額は82.5万円でした。
また、案件を金額順に並べたときの真ん中の金額である「中央値」は43.4万円。
50万円以下の案件が57%を占めています。
ただし、この調査には企業サイトのほか、サービスサイト、ランディングページ、ECサイト、採用サイトなども含まれています。
そのため、平均82.5万円・中央値43.4万円は、一般的なホームページ制作の相場としてそのまま当てはめることはできません。
また、比較ビズでは、名刺代わりの簡易サイトを10~30万円、ライトな集客用サイトを30~80万円、本格的な採用・集客用サイトを80~150万円という目安で整理しています。
公開されている制作会社や比較サービスの料金情報を見ても、シンプルな小規模サイトから、企画・原稿・撮影・集客設計まで含むサイトまで価格帯には大きな幅があります。
ホームページ制作費用の大まかな目安
| 予算帯 | 想定される制作内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 10~30万円程度 | 少ページ、テンプレート活用、自社で原稿・写真を準備 | 名刺・会社案内として最低限持ちたい |
| 30~80万円程度 | 5~10ページ前後、WordPress、一部オリジナル設計、基本的な集客導線 | 中小企業・店舗の一般的な企業サイト、問い合わせを意識したサイト |
| 80~150万円程度 | オリジナルデザイン、企画・構成、原稿制作、撮影などを含む | 集客・採用・ブランディングを重視する |
| 150万円以上 | 大規模サイト、高度なシステム、EC、多言語、外部連携など | 複雑な要件や大規模運用が必要 |
公開されているデータを見ると数十万円から100万円以上まで幅がある
重要なのは、ホームページ制作の相場そのものがかなり広いことです。
「ホームページ1サイト」という同じ商品を買っているように見えても、実際には中身が違います。
例えば、会社概要とお問い合わせページだけを用意するシンプルなサイトと、商品やサービスの強みを整理し、競合を調べ、原稿を作り、写真を撮影し、問い合わせにつながる導線まで設計するサイトでは、必要な作業量がまったく違います。
そのため、「ホームページなら○万円が正解」と、一つの金額だけで判断するのは難しいのです。
「平均価格」だけで予算を決めない
相場を見る目的は、相場と同じ金額を使うことではありません。
「自社の希望に対して、見積もりが極端に高くないか、安くないか」を判断するための参考として使います。
平均が50万円だから50万円用意する、という考え方ではなく、自社の目的を達成するには何が必要かを決めた結果、必要な予算が決まるという順番で考える方が合理的です。
平均価格が50万円だから、自社も50万円使う必要があるわけではありません。
「何のために作るのか」「何が必要か」を決め、その内容に必要な金額を予算と考えましょう。
ホームページ制作の価格差が生まれる6つの理由
ホームページ制作の価格差は、単純に「高い会社は良い、安い会社は悪い」という話ではありません。
多くの場合、価格差の大きな理由は作業範囲と工数の違いです。

1.企画・設計をどこまで行うか
ホームページ制作は、デザイン作業から始まるとは限りません。
本格的に制作する場合は、
「誰をターゲットにするのか」
「何を伝えるのか」
「どのページが必要なのか」
「どの順番で読んでもらうのか」
といった内容を先に整理します。
この企画・設計まで依頼するのか、発注者側ですべて決めてから制作作業だけを依頼するのかで費用は変わります。
2.原稿や写真を誰が用意するか
見落としやすいのが、文章と写真です。
「原稿と写真はすべて支給してください」という制作プランなら、制作会社側の作業量は減ります。
一方、
- ヒアリングから原稿を作ってもらう
- プロカメラマンに撮影してもらう
- 商品やサービスの魅力を整理してもらう
などまで依頼すれば、その作業分が制作費に加わります。
ホームページはデザインだけで作るものではありません。
何を伝えるかを考える工程も制作費の一部です。
3.ページ数と情報量
一般的には、ページが増えるほど制作作業も増えます。
ただし、単純に「1ページ○万円×ページ数」で決まるわけではありません。
トップページのように構成から細かく設計するページと、共通フォーマットを使える下層ページでは作業量が違うためです。
見積もりでは、単純なページ数だけでなく、どの程度作り込むページなのかも確認しましょう。
4.テンプレートかオリジナルデザインか
既存のテンプレートを活用すれば、ゼロからデザインする作業を減らせるため、制作費を抑えやすくなります。
一方、会社やブランドに合わせてレイアウトやデザインを一から設計する場合は、その分の制作時間が必要です。
ただし、オリジナルデザインだから必ず成果が高くなるわけではありません。
目的にテンプレートで十分なら、テンプレートを活用し、原稿や写真など別の部分へ予算を使う方法もあります。
5.予約・決済など必要な機能
一般的な会社案内サイトよりも、
- 予約
- 決済
- 会員登録
- 商品検索
- 多言語
- 外部システムとの連携
などが必要なサイトは、制作費が上がりやすくなります。
「あると便利そう」という理由だけで最初からすべて追加するのではなく、本当に必要な機能かを確認することが大切です。
6.制作体制と公開後のサポート
一人で制作するフリーランスと、ディレクター、デザイナー、エンジニア、ライターなどが分業する制作会社では、制作体制が異なります。
分業体制には人件費がかかる一方、複数の専門分野を組み合わせられるメリットもあります。
また、公開後の修正、WordPressの更新、バックアップ、トラブル対応、アクセス解析などをどこまでサポートするかでも料金は変わります。
したがって、「30万円と60万円だから30万円の会社の方がお得」と、総額だけで比較することはできません。
見積もりは総額ではなく「何が含まれているか」で比較する
例えば2社から、
「A社:30万円」
「B社:50万円」
という見積もりが出たとします。
金額だけならA社が安く見えます。
しかし、A社は原稿・写真をすべて自社で用意しなければなりません。
一方、B社にはヒアリング、原稿作成、アクセス解析設定、公開後のサポートまで含まれているかもしれません。
この場合、同じ条件のホームページ制作を比較しているとはいえないので注意が必要です。
同じ条件にそろえないと相見積もりは比較できない
相見積もりでは、「同じページ数」だけでは不十分です。
依頼する作業範囲も、できるだけ同じ条件にそろえましょう。
ホームページ制作の見積もり比較表
| 比較項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 企画・戦略 | ヒアリング、競合調査、ターゲット整理などが含まれるか |
| ページ数 | 何ページまで含まれ、追加はいくらか |
| 原稿 | 自社支給か、制作会社が作成するか |
| 写真 | 自社支給か、撮影が含まれるか |
| デザイン | テンプレートかオリジナルか |
| CMS | WordPress等、自社更新できる仕組みが含まれるか |
| スマホ対応 | 標準料金に含まれるか |
| SEO・解析 | 基本SEO設定、GA4・Search Console等の設定範囲 |
| 修正 | 無料修正の範囲・回数 |
| 公開後 | 保守、更新、バックアップ等の費用と対応範囲 |
ホームページ制作会社そのものの選び方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

見積もりで確認したい10項目
少なくとも、ページ数だけではなく、原稿、写真、デザイン、WordPressなどのCMS、スマートフォン対応、SEO設定、修正範囲、公開後の保守まで確認しておくと比較しやすくなります。
見積もり比較10項目
- 制作するページ数が同じ条件になっている
- 原稿を誰が用意するか明確
- 写真を誰が用意するか明確
- テンプレートかオリジナルデザインか分かる
- WordPress等のCMS構築が含まれている
- スマートフォン対応が含まれている
- SEO・アクセス解析の対応範囲が分かる
- 修正回数・追加料金が明確
- 公開後の保守料金と内容が明確
- ドメイン・サーバー・サイトデータの管理者が明確
特に注意したいのが、原稿、写真、修正回数、公開後の保守、追加ページ料金です。
見積書に「ホームページ制作一式」としか書かれていない場合は、その「一式」の中に何が含まれているのか確認してください。
制作費だけでなく公開後の費用も予算に入れる
ホームページには、制作時の初期費用だけでなく、公開後にも費用が発生します。
- ドメイン
- サーバー
- WordPressなどの保守
- ページ更新
- コンテンツ制作など
集客を行う場合は、SEOやWEB広告などに別途費用がかかることもあります。
初期費用とランニングコストは分けて考える
例えば「初期費用20万円」という数字だけを見るのではなく、長期間使った場合の総額も確認します。
3年間の総費用=初期制作費+36か月分の月額費+必要な追加制作費
という考え方です。
初期費用が安くても月額料金が高ければ、数年間では別のプランより高くなる可能性があります。
逆に初期費用が高くても、自社で更新できる仕組みになっていれば、長期的な運用費を抑えられる場合があります。
月額制は契約期間と総額も確認する
初期費用0円や低価格で始められる月額制ホームページもあります。
月額制自体が悪いわけではありません。
初期投資を抑えたい事業者には適している場合もあります。
ただし、契約前には次の点を確認しておきましょう。
- 契約期間
- 途中解約の条件
- 解約後もサイトを利用できるか
- ドメインやサイトデータの所有者
- 数年間利用した場合の総額
ホームページ制作の予算を決める5ステップ
では、自社はいくら予算を用意すればよいのでしょうか。
おすすめなのは、最初から「50万円以内」と金額だけを決めるのではなく、必要なものから逆算する方法です。
まず、ホームページを何のために作るのかを決めます。
- 会社情報を掲載できればよい
- 問い合わせを増やしたい
- 採用応募を増やしたい
- 商品を販売したいなど
目的が変われば、必要なページや機能も変わります。
次に、「今なければ困るもの」と「あとから追加できるもの」を分けます。
例えば最初の公開時には、会社概要、サービス紹介、選ばれる理由、実績、お問い合わせだけで十分な会社もあります。
反対に、予約が事業の中心なら、予約機能を後回しにはできません。
必要な機能と「あったら便利な機能」を分けることで、不要な制作費を抑えやすくなります。
文章や写真を自社で用意できるなら、制作費を抑えられる可能性があります。
ただし、無理に自社対応する必要はありません。
社内で文章を書くために何週間も制作が止まるのであれば、外注した方が結果的に効率的な場合もあります。
「無料だから自社でやる」のではなく、自社の時間もコストとして考えましょう。
予算を「制作時に使うお金」と「公開後に使うお金」に分けます。
ホームページは公開した瞬間に役割が終わるわけではありません。
情報を更新したり、アクセス状況を確認したりしながら運用する場合は、その費用や社内工数もあらかじめ考えておきます。
ここまで決めたら、制作会社へ見積もりを依頼します。
その際には、「予算はいくらですか?」だけでなく、「この目的なら何を優先すべきですか?」と聞いてみるのがおすすめです。
予算内に無理やり詰め込む会社よりも、「これは必要です」「これは後からでも大丈夫です」と優先順位を説明してくれる会社の方が、予算を判断しやすくなります。
予算が限られるなら「全部を安くする」のではなく削る順番を決める
小さな会社では、ホームページに使える予算が限られることも珍しくありません。
その場合は、すべての品質を少しずつ下げるより、必要な部分に予算を残し、不要な部分を削る方が判断しやすくなります。
後回しにしやすいもの
- 過度なアニメーション
- 今すぐ必要ではないシステム機能
- 後から追加できるページ
- 必要以上に複雑なデザイン
- 実際には使わない機能
業種や目的によっては、既存テンプレートを活用する方法もあります。
簡単に削らない方がよいもの
- 商品・サービスを説明するために必要な情報
- お客様が比較・判断するために必要な情報
- 問い合わせまでの導線
- スマートフォンでの使いやすさ
- セキュリティやバックアップ
- ドメインやサイトを自社で管理・移管できる権限
などは、慎重に判断してください。
「安くするために何を削ったのか」を自社で説明できる状態にしておくことが大切です。
安いホームページが向く会社、高い制作費をかける意味がある会社
ホームページは、高ければよいわけではありません。
低予算でも問題ないケース
次のような会社なら、大がかりな戦略設計や高額なオリジナル制作は必要ないかもしれません。
例えば、
- すでに紹介だけで十分に顧客を獲得できている
- ホームページは会社情報を確認してもらうことが主な目的
- 文章や写真も自社で準備できる
目的を満たせるのであれば、シンプルなホームページを低予算で制作することは合理的な選択です。
ある程度の制作費をかけた方がよいケース
一方で、次のような場合は、デザイン制作だけでなく、構成・原稿・導線設計などにも時間をかける意味があります。
- ホームページから問い合わせを獲得したい
- 競合との差を明確にしたい
- 商品・サービスの価値をうまく言葉にできていない
- 採用活動にも活用したい
- ホームページが営業や集客で重要な役割を担う
つまり、ホームページの事業上の重要度が高いほど、単に「ページを作る費用」だけではなく、考えて設計する工程にも予算を配分する必要があります。
見た目だけではなくホームページから成果につなげる考え方については、こちらの記事も参考にしてください。

参考|WEBふくやまの場合は何が料金に含まれる?
具体例として、WEBふくやまのホームページ制作料金も紹介します。
WEBふくやまでは、
ホームページ制作の通常料金を330,000円~(税込)、
キャンペーン価格を220,000円~(税込)としています。
基本的にはWordPressを使用し、10ページ程度のホームページを想定しています。
制作内容には、次のようなものが含まれます。
- 戦略設計
- サイト構成・導線設計
- 原稿・ライティング
- WEBデザイン
- WordPress構築
- スマートフォン対応
- お知らせ・ブログ機能
- お問い合わせフォーム
- SEO設定
- アクセス解析環境の設定
- SSL化
- 基本的なセキュリティ対策
- 公開
- 操作説明
ただし、必要なページ数や機能、制作内容によって料金は変わります。
ここでお伝えしたいのは、「22万円や33万円がホームページ制作の相場」ということではありません。
料金を比較するときは、金額だけではなく、その金額に何が含まれているのかを見ることが大切です。
例えば、同じ30万円前後でも、「デザインと構築だけ」の制作会社と、「構成・原稿作成・導線設計まで含む」制作会社では、依頼できる内容が異なります。
WEBふくやまのホームページ制作料金について詳しく確認したい方は、「ホームページ制作料金ページ」をご覧ください。
ホームページ制作費についてよくある質問
- 30万円のホームページは高いですか?
-
金額だけでは判断できません。
テンプレートへ原稿を入れるだけで30万円の場合と、企画・構成・原稿作成・デザイン・WordPress構築まで含まれている30万円では、内容が異なります。
「30万円だから高い・安い」ではなく、30万円で何をしてもらえるのかを確認してください。
- 10万円以下でもホームページは作れますか?
-
作れる方法はあります。
自作ツールを使ったり、テンプレート型のサービスを利用したりすれば、制作費を大幅に抑えることは可能です。低価格そのものを問題視する必要はありません。
重要なのは、自社に必要な内容がその金額に含まれているかです。 - 予算が決まっていなくても見積もりを依頼できますか?
-
問題ありません。
初めてホームページを制作する場合は、適正な予算が分からないのが普通です。その場合は、「何を作りたいか」より先に、「何のためにホームページを作りたいか」を制作会社へ伝えてください。
目的を伝えたうえで、「最初から必要な内容」「削れる内容」「後から追加できる内容」を提案してもらうと、予算を判断しやすくなります。
相場に合わせるのではなく「目的に必要な予算」を決めよう
ホームページ制作の費用には大きな幅があります。
そのため、「平均はいくらか」だけを調べ続けても、自社にとっての答えはなかなか出ません。
- 何のために作るのか
- 何が必要か
- どこまで依頼するか
- その結果いくらかかるか
この順番で考えてみてください。
相見積もりを取る場合も、総額だけではなく、企画・原稿・写真・デザイン・機能・公開後のサポートなど、何が含まれているかを比較することが大切です。
自社で必要なページや機能、どの程度まで制作会社へ任せるべきか整理できない場合は、WEBふくやまの無料相談をご利用ください。
ホームページを作る目的を伺ったうえで、『最初から必要なもの』『後から追加できるもの』を整理し、必要な制作内容と予算の考え方をご案内します。
お聞かせください!
福山市を中心に、ホームページ・WEBサイト制作のご相談を承っています。
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